私は小さい頃からの猫好きではありませんでした。
生まれ育った家が、ずっと、アパートやマンションで、動物を飼えなかったことと、私の母親が、動物があまり好きじゃなかった事に因る物だと思います。
そして、だんなちゃんと知り合い、ここの家に出入りするようになり、初めて猫の存在が、身近に感じられるようになりました。
とは言っても、動物に慣れていない私には、この家にいた、2匹の猫たちには、ちょっとおっかなびっくりでしたが。。。(今の私からは考えられないけど!)
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とらきち(♂)
彼は、この家に出入りしていた野良猫が生んだそうです。
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まだら(♀)〈愛称まーちゃん〉
生後半年ぐらいの頃、迷い込んできたそうです。
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この2匹は、とっても仲良しでした。 |
私とだんなちゃんは、結婚当初は、アパート暮らしをしていました。
あと2ヶ月ほどで赤ちゃんが生まれるという頃、だんなちゃんの草ソフトボールの練習に、くっついてきていた私は、子猫の鳴き声を感じて、あたりを探しました。
すると、そこに、真っ白のとても小さな子猫がよたよたと歩いていたのです。
「かわいい〜♪ こんなにちっちゃいよ!!」 私は子猫をさわるのは初めてでした。
「どうする〜? 置いてっちゃうの? アパートじゃ飼えないよね? もうすぐ赤ちゃんも生まれるし・・・」
「連れて帰ろうか?」
「えっ?? いいの? だいじょうぶなの?」
「大丈夫だよ、コッソリ飼おう! 子供生まれて、飼えなくなったら、実家に連れてけばいいよ。」
私達は、子猫を連れ帰り、猫缶やら、トイレの砂やらを買いました。
小さな洗面器が、子猫のベッドでした。
そして、2ヶ月ほどたった頃、私達に、無事に男の子が誕生して(長男・樹)、子猫はだんなちゃん実家の猫となりました。 その前に、何度も連れて行っていたので、他の2匹とも、なんとかやっていけそうでした。
まあちゃんは、チャミーのことが大嫌いでしたが。。。
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チャミー(漢字で書くと茶耳)
耳だけが茶色い、水色の目の男の子
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成長と共にだんだん茶色味が増してきました
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人なつっこくて、かわいいヤツでした。しっぽが短くてバカ殿のちょんまげみたい。
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チャミーが来て2年ほどのうちに、とらきちが行方不明(たぶん事故?)、後を追うように、まーちゃんが病死してしまいました。
それから、間もなく、裏庭には、また野良猫(老猫)が現れるようになりました。
遠慮がちに、網戸から家の中を覗き込んでいた猫は、いつしか、家へ入ることを許可されて・・・(笑)。
その頃、私達にも、待望の女の子(長女・花)が誕生しました。
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花とライオン(愛称ライちゃん)
これが、その老猫(♂)です。たぶん雑種ですが、長毛種で由緒正しい血筋かも?
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そして、花が2歳になる頃、私達家族は、猫とじじばばが暮らすこの家に、めでたく同居(?)と相成りました。
そんなある日、中学生の女の子が、「この子猫飼ってもらえませんか?」 と、かわいい三毛猫を連れて、玄関の前に立っていました。 そして、家族がまた増えました。
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三花(みか)ちゃん 三毛猫の三と女の子なので花ちゃんとおんなじ花から命名しました
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うちに来てから、あっという間に家族のアイドル。 幼い花は、ずっと追いかけ回してはむぎゅっと捕まえて、すごいかわいがりようです。 そんな三花ちゃんが、ある日突然いなくなってしまいました。 家を出て、いつものように、中学校の裏庭で遊んでいたのですが、それっきり帰ってきませんでした。 今はどうしているのでしょうか?
優しい人にかわいがられて暮らしているのならいいのだけど。。。生きていたら、もうおばあちゃんです。
そして、三花がいなくなり、うちには、以前のように、おとぼけチャミーと、ライおじいちゃんだけになりました。
ちょうどその頃、ご近所の猫好きなお宅の、親戚で猫かあさんが出産したらしいとのこと。
ご近所さんは、三花ちゃんがいなくなったのを知っていて、「子猫を1匹貰ってくれるか?」 と、言ってきました。
「どうする?貰う?」の問いかけに、反対した家族は誰もいませんでした(笑)。
「黒い虎猫なんだけど、お腹が白いのと、白くないのはどっちがいいか?」 と、聞かれていたので、白い方がいいということになりました。 ちょうど、夏休みで、全員で旅行に行く事になっていたので、帰宅後に貰う事を決めました。 そして子猫がやってくる当日、家族はみんなソワソワ・・・。
おばばが、花を連れて、ご近所までお迎えに行きました。
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アムちゃん、長毛種の男の子です。 かあさん猫は長毛じゃないそうです。
ちなみにご近所さん宅にお姉ちゃん猫(三毛猫)がいます。
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アム、amu、そうです。 知る人ぞ知る(?)私のメールアドレスは、このアムちゃんの名前からとったのです。
アムは、みんなの愛情に包まれて、すくすくと成長しました。 特に、花は、片時もアムを離さずに、遊んでいました。 その甲斐あってか、アムは人見知りをしない、誰にもかわいがられる猫になりました。
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こんな風に、2歳の花のおもちゃにされて。。。
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チャミーも、りっぱなまねき猫じゃなく、おまぬけ猫に成長しました。
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長毛くんは、すぐに汚れるので、お風呂に入らなくちゃ。。。(猫はみんなお風呂嫌い)
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そんな頃、裏の空き地(現在はマンション)で、ライちゃんが、黒白の子猫をいじめているのを何度も見かけました。 よく見るといじめているのではなくて、まとわりつく子猫を、追い払っているようでした。 それでも、子猫は、ライちゃんから離れようとせずに、横たわるライちゃんの、おっぱいに吸い付いていました。(注・ライちゃんは♂です) どうやら、すっかり、母親だと思い込んでいるみたいでした。 それでも、人間にはおびえているようで、近づくと、さっと逃げてしまうような子猫でした。
それが、ある日、ライちゃんにくっついて、家に上がり込んでいるではありませんか!!
あの臆病な子猫がです。 ライちゃんから離れずに、一緒に猫穴(注・うちには猫のための出入り口が、開けてあります)から、入ってきたようです。
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ニセ親子のライちゃんとクロちゃん(♀)
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このクロちゃんは、とにかくライちゃん命で、人間に懐くことを完全に拒否していました。 ライちゃんが亡くなるその日までは。。。
ライちゃんがいなくなり、行き場のなくなったクロも、観念したのか、徐々に、おばばにだけは心を開いていきました。 でも、なぜか、アムはこのクロのことが大嫌いで、側に近づくだけで、威嚇していました。 アムは、どっちかというと、自分を人間だと思い込んでいるフシがあり(ホントか??)、人間は大好きでしたが、猫は嫌いでした。
そんな感じで、しばらくの間は、チャミー、アム、クロの3匹の時代が続きます。
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冬場は長毛が見事。でも、冬のお風呂はかわいそうなので、ちょっとキタナイです
おまけにアムは目つきが悪いです(笑)。
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食事中はいつも一緒にいたアム
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人間の食べ物は、塩分とか糖分とかが多いし(基本的に猫には不要らしい)、多くのタンパク質を必要としている猫には、食べさせてはいけません。 でも、でも、わかっているけど、おねだりされるとつい。。。あの頃は、よくない飼い主でした。 そもそも、動物嫌いな人は、こんなところに猫がいるなんて、(不衛生で)耐えられないのだろうな? といつも思っていました。
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花に抱かれて
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たぶん、これが最後の写真かもしれません。(写真の整理が苦手なのでよくわかりませんが。。。)
花が4年生の夏のある日、アムは、天国へ行きました。 ごはんが全然食べられなくなり、病院へ毎日通い、栄養剤の注射をしたり、流動食を胃に直接流し込んだりしたのですが、アムの体力は限界だったようです。
もっと早くに、気付いてあげて、もっと早くに対処してあげられたら・・・・・と思うこともありました。
出入り自由で、猫を、複数頭飼っていると、誰がどのぐらいごはんを食べているのか? 排泄はちゃんとしているのか? 等々、管理しきれないんです。 なんて言い訳ですが。。。 でも、うちの環境じゃ、完全室内飼いは、無理(昔から、出入り自由で飼っていましたから)。 交通事故も心配ですね。
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それから1年後チャミーも天国へ行き、うちにいる猫はクロ1匹になりました。
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この2匹は仲良しで、いつも一緒に遊んだりしていました。 前にも書いたように、アムは猫嫌いなので(笑)、猫同士遊んだり、グルーミングしあったり、ということがなかったんです。
それから、しばらくの間は、クロだけの時代が。。。
家族みんなでかわいがっていたのですが、猫にかかる費用(ごはん、病院など)は、全部おばばが、負担してくれていたため、自然と主導権(猫に関する)もおばばがもっていました。
そして、「もうクロが最後だよ。今から子猫を飼っても、自分が歳とったら、ごはんも買えなくなるから」と、常々、言っていました。
私も、どーしても、猫と暮らしたいというわけではなかったので、「それでいいや・・・」ぐらいに思っていたんです。 そして、2003年の夏、私の気持ちを変えさせる出来事が!!!
そうです。ごまちゃんとくるみちゃんが、我が家にやってきたのです!
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というわけで、歴史編を終わりにします |
くるみ・ごま・クロ編 |